真っ赤だな

秋が一番好きだなと思いつつ、十一月に入ってからやたらとクリスマスソングをBGMにしているので、季節感がよく分からない。
昨日は四度寝してしまったから今日こそはちゃんと早起きして、机に向かってpixivやブログを閲覧していた。全くちゃんとしてはいないけれど、目は完全に覚めた。

今期アニメのイチオシは『体操ザムライ』です。脚本が毎話秀逸で、EDに入るといつも満足感でため息をついてしまう。曲がお洒落で穏やかで尚且つ叙情的なので、余韻が流されないどころか増幅していく感覚がある。時代設定が平成十四年というところが絶妙で好き。ガラケーに着メロにベッカムヘアーにギャル文字にルーズソックス……全てが懐かしい。主人公が体操選手なんだけど、今のところヒューマンドラマに焦点を合わせているような印象。もっとがっつりと体操界が描かれるのかと思っていたので、意外といえば意外だった。
懐かしさといえば同じく今期アニメの『神様になった日』もノスタルジックで好き。十年くらい前にタイムトリップしたような感覚になる。同じ麻枝准作品である『Angel Beats!』が十年前なので、ついそれを思い起こしてしまうからだと思う。
あくまで個人的意見なんだけど、フィクションはリアリティすぎるとあまり興が乗らないのだなと気づいた。リアリティなものももちろん好きだけど、どこかに虚構を求めてしまいがち。現実は苦しいから、逃避のためにも虚構に浸っていたい、という思いがある。ストーリー、絵、登場人物、演技、何でも良いのでどこかの要素にひとさじ以上のフィクションを欲している。
写真は現実に違いないけれど、フィルムに映るものは自分の目で見たものとは色彩も輪郭も少しずつ異なるので、ひとさじの虚構を感じられて良いなと思いました。三次元が二次元になる感覚も良い。
今日一日を乗り越えたら、ケーキを買って帰ろう。

メッセージをくださる方、いつも元気と勇気と希望をありがとうございます。