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 好きな声優さんが出演している朗読劇を観劇してきた。二時間強の公演時間では二つのお話が楽しめて、珍しいなと思ったし、集中力が続かない自分にとってはそれがとても良かった。幸運にも最前列だったので、好きな人のお芝居を近距離で味わうことができた。朗読劇だけれど声だけでなく指先や表情でもお芝居されていて、この人は役者さんなのだなと思わされた。両演目で衣装が異なるのも良かった。水を飲む唇に塗られたピンクのリップがとても可愛らしかった。爪には何も塗られていなくて、何となく良いなと思った。多分ネイルが施されていたら、役柄とマッチしなかっただろうから。

 公演の台本を購入すると最後にサイン会に参加できるというのは、その日に知った。参加すべきかどうか迷いに迷って、こんな機会はもう二度とないだろうし、と勇気を出して列に並んだ。出演者全員が台本の表紙にサインをしてくれるとのことで、彼女との距離が近づくにつれ、心臓が壊れそうになっていった。何というか、こんなことならもっと綺麗にしておけば良かった。この日に備えて辛うじて美容室には行ったけど何だか前髪が短い気がするし、楽さを重視してコンタクトじゃなくて眼鏡だったし爪も素爪だし、服も変かもしれない。でももう逃げ出す隙間もなくて、目が合って、うわあ!と叫びたくなった。周囲の声に負けないよう「お疲れさまです! プレゼントボックスにお手紙入れました!」と叫ぶように言ったら(本当はこんなことを言いたかったわけじゃないのに)一瞬考える顔つきになった後に「あっ……青さん?」と訊かれた。何故か認知されていた。「お会いしたかったです!」と笑顔を向けられ、気絶しそうになった。真に受けちゃいそうだし声が良すぎる。更には両手でハイタッチまでしてくださった。無料でこんなことしていいのかな、この後スタッフさんに連行されてぶたれちゃったりするのかな、とヒヤッとした。手のひらの柔らかさが忘れられない。

 会場を出て、行きと反対方向に歩いてしまい、パニックになった。おかげで駅まで辿り着くのにかなり時間を要した。何とか電車に乗り、冷静になってきた頃に、朗読の感想を伝え忘れたことに気づいた。慌てて感想をメモした。整理したら、またお手紙を書く。


 そんなこんなで不慮の接近イベントを終え、無性に綺麗になりたくなったので、ひとまず美容クリニックにシミ取りの予約を取った。良い感じのホットビューラーとまつげ美容液を買った。まつパを辞めて節約した分を美容医療に使おうかなという目論見。

 そんなことを思いつつ、輪郭の整形とリフトアップと肌治療に関して、ずっとぐるぐる悩んでいる。失敗例を読めば読むほど、何もやらない方が良いんじゃないかなと思えてきて。RF系は熱傷が怖いし、糸リフトは瘢痕が怖い。あとうつ伏せや横向きで寝ることが多いんだけど、糸リフトをした状態で顔を下に押しつけるのは良くない気がする。入眠時に気をつけたとしても無意識に寝返りを打ったときに糸を圧迫してしまいそう。同じ理由で鼻や額の手術も諦めている。

 肩と首のボトックスも受けてみたいけど、見事なまでの賛否両論を見て、保留にしている。


 ところで昨日からフラワースタンドや楽屋花について調べまくっている。次にまた朗読劇があったら、会場のレギュレーション次第だけどお花を贈りたい。駅に生誕広告を出すことも考えたけど、完全に個人での掲出はできないみたい。団体名義じゃないといけないらしい。知らなかった。

 会場に飾られるフラワースタンドは、会場を彩るために華やかな暖色にしたいし、バルーンも使いたい。楽屋に置かれる楽屋花は、フラワースタンドよりも演者の目に長く留まるものだと思うので、本番前にリラックスできるような緑色とか水色を多めにしたい。フラワースタンドも楽屋花も、原色というよりは目に優しいパステルとかくすんだ色味がいいな。お誕生日付近だったら、フラワーケーキも可愛いかもしれない。

 と、そんなことをあれこれ妄想した。一番は、好きな人に喜んでもらうためだけど、事務所や主催者側の目に留まったら「この人には花を贈ってくれるファンがいるんだな」と知ってもらえると思うので、そこから新しい仕事に繋がったりしないだろうか。そういう意味では朗読劇のプレゼントボックスにプレゼントと手紙を入れたのは良かった気がする。応援している人がいること、事務所の方々にも伝わってほしい。またお芝居観たいな。