合格

　秘書検定二級に合格した。

　受けてみたい資格や検定はいくつもあったが、勉強法がまるで分からなかったので、ひとまずは難易度が低め且つ実生活や仕事に役立ちそうなものを受けてみよう、と思い、秘書検定を選んだ。「勉強時間は二週間ほど・テキスト一冊のみで合格できた」というネット上の声たちを参考に、一ヶ月先の日程で試験の予約をした。
　しかしいざテキストを開いてみると難しい用語ばかりで、「これが一般常識なの？」と唖然とすることに。三級からチャレンジすべきだったのでは、とやや後悔しつつ、テキストを読み、分からない語句はスマホアプリのWordHolicにどんどん登録していった。

　テキスト一冊では不安だったので、問題集を買った。五回分あったが、一度も合格点まで到達せず、やはり不安になり、試験五日前に別の問題集（過去問）を買った。それを一周したのち、誤答した問題のみをリピートした。その調子で試験当日の朝まで問題集に取り組んでいた。試験直前は単語アプリをチェックした。

　でも結局、そうやって必死に詰め込んだ用語はほとんど出題されなかった。

　全部で三十五問あるうち、自信を持って正解と言えるのはせいぜい五問程度しかなかった。「不適当なものを選びなさい」と問われている問題で、不適当なものが一つも見つからず、目を皿にして強引に粗を探す、という虚無作業を一度や二度のみならず何度も行った。今回は無理かもしれないなと思い、残り時間四十分の時点で半ば投げやりになりながら試験終了のボタンを押した。ひっそりと合格の文字が表れた。正解率もかなり高かった。半信半疑になりながら試験室を退出し、印刷されたばかりのレポートを受け取った。やっぱり合格と記されていた。やった！


　ちなみに今回使用したテキスト・問題集は以下の三冊です。

・改訂2版 出る順問題集 秘書検定2級に面白いほど受かる本

・一問一答集付 スピード合格!秘書検定2級頻出模擬問題集 (高橋書店の秘書検定対策書シリーズ)  

・秘書検定実問題集2級 2022年度版 (秘書検定公式過去問題集) 

　二冊目は一周しかしていないし、いらなかったかもしれない。

　これは混迷を極めたノート。私のノートは大体こんな感じなので資格勉強の前にボールペン字をやるべきなんだろうけど一度挫折しているのだった。